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見逃されやすい野球肘

最近ブログの更新をさぼっておりました。
当初の予定では、大学を卒業し学生生活も終わることにより、時間的余裕ができ、以前よりもしばしば更新できるであろうと思っていました。しかし「人間忙しい!忙しい!といっているウチが一番良いんやよ」とよく患者さんに言われておりましたが、正にその通りで、時間に余裕ができても以前よりブログ更新の頻度は下がってしまいました(汗)

 

 

 

 

今回は見逃されやすい(発見し辛い)野球肘についてです。先ずは簡単に野球肘についてまとめてみます。

 

野球肘とは、特に投球動作により生じた肘周囲の損傷、障害(傷害)の総称です。大きく分けて、内側部の障害、外側部の障害、後方部の障害に分けることができます。

大人の野球肘は子ども野球肘のなれの果てであることが多いことから、骨端線閉鎖前の子ども(小・中学生)時期の野球肘に対する理解と対処が重要ということになってきます。

 

 

内側部の障害(内側型野球肘)には、上腕骨内側上顆部の剥離骨折やflagmentation(骨の分離・分節)、内側側副靱帯損傷などがあります。小中学生時期の野球肘の多く(約80%)はこの内側部の剥離骨折や骨の分離・分節です。残りの約20%を外側部や後方部の障害が占めることになりますが、中でも外側部の上腕骨小頭部に発生しやすい離断性骨軟骨炎には要注意です。発生割合は少年野球選手の100人に1人か2人の割ですが、野球肘のガンとも呼ばれ、難治性で以降の選手生命にも関わってくる病気です。と、ここまでは教科書的な野球肘の基本であります。

 

 

 

しかし最近、意外と多いな~と感じてるのが尺骨鈎状結節部の剥離骨折です。小学生にはあまり見られませんが、中学生から高校生にかけてしばしば見受けられます。内側部の障害のひとつにはなりますが、一般的には認知度の低い障害で、レントゲンでは異常が無いと言われ、しかし投球時痛があるということで来院されます。靱帯の損傷かな~などと言われていることも多く、しかしエコーや触診などでよくよく見てみると尺骨鈎状結節部の剥離骨折が疑われる所見が見受けられます。すぐ専門医に対診し連携して治療していきます。

 

 

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(プロメテウス解剖学より)

 

 

中学生~高校生にかけてはっきりとしない肘の痛みが内側部にあった場合、これ(尺骨鈎状結節部の剥離骨折)を疑ってみることも大切です。

 

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