野球肘・肩

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 昨日は、毎年恒例となりました高校球児の野球肘・肩のエコー観察でした。

 OCD(離断性骨軟骨炎)、いわゆる“関節ねずみ”の早期発見が主目的であります。

 また、「あまり小学生の低学年からは野球をやらせるのは良くない」などという声も聞かれますが、野球開始年齢と投球障害発生との関連性なども検証できると良いかと思っております(かくいう私も息子を小学一年生から少年団にいれております。まだ三年生ですが・・・)

 OCDは一年から一年半の間、無症状にて経過するといわれています。いいかえれば、痛みが出る前の一年半前から悪くなってきているのです。そして痛みが出てからでは手遅れ(手術適応)ともいわれています。逆に早期に発見できれば保存療法(投球の禁止含)で癒合(治癒)し、その後の野球人生にも影響なく治るともいわれています。

 当人にとっては痛みもないのに急に“投げてはダメ”といわれると、戸惑いとともに大きなショックであろうと思います。しかしここで投げてしまうと関節ねずみが形成されて手術するしか方法はなくなってしまいます。

 OCDの発生原因は、未だはっきりとしているわけではありません。主には投球動作のアクセラレーション期の肘外側部での衝突による骨壊死といわれています(最初は内側型野球肘に始まり、内側の支持機構の破綻による外側部への負荷)が、一部には投球動作と関係なく遺伝性(体質)が要因ともいわれております。

 また内側型から進展するのであれば、高校生時期に発生してもそれ以前(小・中学生時期)でのあり方(投球フォームや投球数)が問題である可能性も大です。過去(小・中学生時期)に内側型野球肘を患っている選手はかなりみられます。

 治療は投球動作の完全休止(3~6ヶ月、もしくはそれ以上になることも)とLIPUS{低出力パルス超音波(商品名:セーフス、オステオトロン等)}照射が有効であるとされています。

 強豪校ともなると、監督さん、部長先生はじめ他の先生方も選手の体をとても大切にされております。安心して野球と勉学に打ち込めることを感じます。

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