上腕骨外側上顆炎 テニス肘 腱鞘炎 体外衝撃波

カテゴリ: 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)

 上腕骨外側上顆炎ってご存じでしょうか?

 テニス肘と言えばお分かりになる方も多いかもしれませんね。

 中等度から重度の状態となると、中々治り辛い症状の一つともなります。

 「痛くなってから、もうかれこれ2年半にもなりますが、全然痛みが取れず、最近では日常生活にもかなり支障が出ている」という方もいらっしゃいます。

 

 

 

 上腕骨外側上顆炎とは

 (以下、Mindsガイドラインライブラリ 肘が痛い方のために 診療ガイドラインに基づいた上腕骨外側上顆炎(テニス肘)より)

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 ≪上腕骨外側上顆の場所≫

 

 上腕骨外側上顆は上腕骨の下の方(肘関節側)にある骨の出っ張り部分をいいます。この出っ張りは肘の内側と外側に2ヵ所ありますが、そのうち外側が外側上顆です。

 

 

 

 ≪上腕骨外側上顆の役割≫

 

 この外側の出っ張り部分には、手首を持ち上げる筋肉や手指を伸ばす筋肉が重なるような形でついています。具体的には、短橈側手根伸筋や長橈側手根伸筋や総指伸筋などです。いちばん出っ張っている部分には短橈側手根伸筋がついています。

これらの短橈側手根伸筋と長橈側手根伸筋は、手首を手の甲側に持ち上げる働きをしており、総指伸筋は手の指を伸ばす働きをしています。

 

 

 

 ≪上腕骨外側上顆炎とは≫

 

 上腕骨外側上顆炎とは、肘関節の外側(上腕骨外側上顆)部の病気で、上腕骨外側上顆に短橈側手根伸筋がくっつく場所が炎症を起こし、肘の痛みが生じる病気です。

 

 

 

 ≪上腕骨外側上顆炎はどうして起こるのですか(原因は何ですか)?≫

 

 上腕骨外側上顆炎は、テニスプレーヤーにこの病気にかかる人が多いことから、通称”テニス肘”と呼ばれています。これは、テニスの「ラケットを振る」、「ボールを打つ」などの動作を繰り返すことで、手首を伸ばす筋肉(短橈側手根伸筋)に過度の負担がかかり、この筋肉が骨にくっついている所がいたむためであると考えられています。

 しかし、この病気はテニスなどのスポーツ以外の原因でかかることがあります。たとえば、重い物を手で持って運ぶ、重い物を片手で引っ張り上げる、片手(片腕)で何度も物を持ち上げたり、腕を回すような作業で発生する場合があります。また、家庭の主婦にもこの病気になる人がいますので、スポーツや仕事に関係なく、日常の動作が原因になっている場合もあります。

 この病気は中年以降に起きやすい、また女性に発生しやすいといわれていることから(中年以降になると過労でいたみやすい、一度いたむと治りにくい、中高年の女性では筋力が弱いなど)、使い過ぎ以外に加齢や性別などの要因も考えられています。

 

 

 

 ≪上腕骨外側上顆炎ではどこが悪くなるのですか?≫

 

 前述しましたように、指や手首を伸ばす筋肉が腱となって上腕骨にくっついている場所が、上腕骨外側上顆といわれるところです。この筋肉の中の一つである短橈側手根伸筋が腱となって骨にくっつく場所が痛みやすいところです。

(画像引用)Mindsガイドラインライブラリ 肘が痛い方のために 診療ガイドラインに基づいた上腕骨外側上顆炎(テニス肘)

 

 

≪上腕骨外側上顆炎ではどうして手首を伸ばす筋肉がいたみやすいのですか?≫

 

 手首を伸ばす筋肉の一つに短橈側手根伸筋があります。この筋肉は、ほかの筋肉に比べてきわめて薄い腱で上腕骨外側上顆にくっついています。

 このようなしくみの特徴から、手や腕を繰り返し使う動作で負担が集中しやすく、いちばんいたみやすいと考えられています。

 
≪上腕骨外側上顆炎ではいたんだ部分にどのようなことが起きているのですか?≫

 

 手首を伸ばす筋肉の一つである短橈側手根伸筋が骨にくっいている腱のところには、炎症が起こっています。

 この部分を顕微鏡で見てみると、骨にくっいている腱の部分にごく小さな断裂が見られます。同時にごくごく小さな血管や線維組織の増加も見られ、断裂した部分を修復しようとする働きがうかがえます。

 しかし、このように自分の身体がいたんだところを治そうとしているにもかかわらず、さらに腕を使い続けると、骨に対して筋肉や腱が引っ張られ、ストレスが繰り返し与えられることになります。そのため、腱の微小な断裂は修復が追いつかず、すきまができたり、石灰が溜まったりして、本来の正常な腱の組織とは異なる状態(変性)になっています。この変化には、加齢も要因として関係するようです。

 

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 当院での施術例です。

 数年来、テニス肘で悩まれていました。

 

 

 ≪初検時患側エコー画像≫

 

 短橈側手根伸筋、尺側手根伸筋&総指伸筋の共同腱付着部が腫れ、線維パターンが乱れていることから、共同腱の微細損傷が疑われます。

 また、骨ラインにも不整があり、骨の変性を伺わせます。

 

 

(初検時)

 

≪シェーマ≫

 

 ≪初検時健側エコー画像≫

 

 短橈側手根伸筋&総指伸筋の共同腱、腫れなく、かつ線維パターンもクリアに認められ異常が無いことが分かります。

 

 

 

 

 続いて、初検時のパワードプラー画像です。

 ドプラーとは血流シグナルのことです。

 上段が患側で下段の画像が健側ですので、患側の異常血流ぶりがお分かりになるかと思います。炎症が起きている状態と想像して頂ければ分かりやすいでしょうか?しかしこの方は痛くなってから2年も経つわけで、急性の炎症と言い難く、慢性的な炎症状態と言えるでしょう。

 実は血流は良い血流ばかりとは限らず、悪い血流もあります。

 この悪い血管の研究で有名なOKUNO CLINIC院長の奥野祐次Drは、増加した異常血管をモヤモヤ血管と称し、多くの慢性痛の原因になっていると指摘しています。

 

 

(患側)

 

(健側)

 

 

 ≪4回施術後≫

 

 だんだんと少なくなって来ています。

 


 

 

 ≪5回施術後≫

 

 さらに少なくなってきています。

 上腕骨外側上顆に付着する、短橈側手根伸筋と総指伸筋との共同腱の腫れも少なくなってきました。

 


 

 

 それに伴い痛みも減ってきています。

 数年來、どこへ行っても中々治らなかった痛みが数回で変化してきています。

 早く治してテニスに復帰することが目標です。

 

 

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