子どもの姿勢について

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 皆様、こんにちは。

 最近、よく親御さんから、「この子、姿勢悪くって、どうしたら良いですか?」と聞かれます。

 国内における最高位の学術団体にあたる日本学術会議の健康・スポーツ科学分科会(委員長-福永哲夫前早稲田大学教授、現鹿屋体育大学学長)が、「子どもを元気にする運動・スポーツの適正実施のための基本指針」を提言しています。その中で、

 [抜粋]
日本体育大学学校体育研究室を中心として約5年毎に行われている「子どものからだの調査2010」によると、保育・教育現場の教員(保育士、教諭、養護教諭)を対象として、気になる子どもの事象についての実感の有無を調査したところ、「椅子に座っている時、背もたれによりかかったり、ほおづえをついたりして、ぐにゃぐにゃになる子(背中ぐにゃ)」が「最近増えている」と回答した者の割合が、保育所で60%、幼稚園で64%、小学校で69%に達していた。[中略]
このような問題の背景には、いくつかの要因が考えられる。そのひとつが体幹筋力の低下である。重力に抗して姿勢を保持するためには、背筋力をはじめ種々の抗重力筋の緊張が必要である。
[中略]
抗重力筋の緊張に重要な役割を果たすセロトニン神経の活性低下を指摘する報告もある。セロトニンは、抗重力筋の緊張のほか、眠りのホルモンと称されるメラトニンの生成や気分の安定にも重要な役割を果す。最近、子どもの睡眠時間の短縮化や、「急におこったり、泣いたり、喜んだりする」子どもの増加が報告されているが、その原因としてセロトニン神経の活性低下が考えられる。セロトニン神経の賦活やメラトニンの生成には、朝や日中の受光、リズミカルな身体活動、夜の暗環境が必要であるから、昼は太陽の光を浴びながら外遊びや運動を実践し、夜は暗環境でよく眠ることは、姿勢問題の有効な改善策と言えよう。(http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-21-t130-5-1.pdf)

 と述べています。
 平たく言えば、良い姿勢を支える筋肉にはセロトニンが活発である必要があり、セロトニンが働くには、日中の光と運動、夜しっかり眠ることが大切だということです。

 な~んだ、ありきたりな、と思うかもしれませんが、太陽の光を浴びて外遊びすることや、夜、暗環境でよく眠ることが、姿勢の改善につながるなんてことは意外なことだったのではないでしょうか。

 日本学術会議 http://www.scj.go.jp/index.html

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