カイロプラクティックその2

当院の考え方 その2

●背骨は”ずれ”ない!?

●曲がっているのは必ずしも悪いことではない!!

●大切なのは曲がった,歪んだという形態(見た目)ではなく,正常な機能の回復である。

 

 カイロプラクティックというと,骨をポキポキ鳴らして骨格の曲がり・歪み・ずれを矯正する事だと思ってみえる方が多いですが,当院の考えは少し違います。

 

”ずれ”って?

 実際多くの人は,カイロプラクティックをずれた骨をポコッとはめるというイメージを持っているようです,まさにダルマ落としをはめ込むように。

 しかし人間の身体はそんなに単純では有りません。

 ある腰痛の患者さんを施術前後にレントゲン撮影を行った結果,施術後,腰痛は治っているのにレントゲン上椎骨の位置の変化は有りませんでした。

 このことが何を意味するのでしょうか?椎骨を矯正して「入りました」といって腰痛が治っていればこんな解かりやすく納得のしやすい説明は有りません。

 確かに問題の箇所にスラスト(ポキッと鳴らす矯正法)を行うことで今までなかなか改善されなかった強い痛みが劇的に改善するということは我々はしばしば目にする事です。

 しかし,それは”ずれ”た骨が元に戻って治ったということなのでしょうか?

 

 よく「骨盤が歪んでいるから腰痛がする」とか,「背骨の何番目の椎骨がずれて神経を圧迫しているからこの症状が出るのだよ」という説明がなされます。

 そして当院へみえる患者さんの中にも腰や首を痛めた際に「腰の骨が”ずれ”た,もしくは首の骨が”ずれ”たような気がする」といっておみえになる方もみえます。

 

 カイロプラクティックでは,元々矯正すべき部位のことをSubluxation(サブラクセーション)と呼んでいます。

 直訳すればSub=亜,luxation=脱臼,で亜脱臼ということになります。

 亜脱臼とは関節から骨の関節面が完全に外れた状態の脱臼とは違い,関節から骨の関節面がはずれかかった状態で,関節を形成する骨の互いの関節面の一部が接触している場合をいいます。

 すなわち関節包内での位置の異常がある状態を指します(一部には関節からはずれかかってまた元の状態へ戻った場合にも亜脱臼というようですが)。

 また,”ずれ・ずれる”という言葉を辞書で調べると「すべって正しい位置から動く,元あったところから少しすべり動いて移る」とあり,これも位置の異常です。

 ですので亜脱臼=”ずれ”は正しい表現であるといえます。

 であるならばサブラクセーション=亜脱臼であるわけですので,サブラクセーション=”ずれ”は一見正しいように思われます。

 ですが前述の通り施術前,施術後でレントゲン上での位置の変化(”ずれ”が戻る)を証明出来ないのです(カイロプラクティック発祥の地であるアメリカでもそうです)。

 しかし腰痛は改善されたという事実があるわけです。

 そこで,そもそも「サブラクセーションとは何ぞや」という話になってきたわけです。

 

サブラクセーションって何?

 1972年ヒューストンでの会議にてサブラクセーションとは「隣接関節構造の正常な動力学的,解剖学的,生理学的な変調である」と定義されました。

 分かりやすくいえば位置の異常をも含めて「隣り合わせた関節同士の何らかの異常,不具合」ということになりましょうか。

 ならばサブラクセーション=”ずれ”で良いのでしょうか?いえ,サブラクセーション=”ずれ”の”場合もある”ということです。

 

 病院(西洋医学)では「椎骨は,ずれない。

 背骨が少々歪み,曲がっていても身体には何ら影響を与えることはない。

 ”ずれ”てるというのは例えば腰椎分離すべり症等で明らかにいざっているものに対してであり,ましてや仙腸関節(骨盤)は不動関節で”ずれる”,”動く”訳が無い。骨盤が”ずれ”てるとか言うカイロプラクティックはいい加減だ」と言います。

 しかしカイロプラクティックでは「我々がいう”ずれ”というものはそういうものを指しているのではない”サブラクセーション”なんだ」と噛み合いません。

 

機能障害です!

 個人的には”ずれ”ているという表現はあまり好きではありません。

 臨床上において,位置の異常がある”ずれ”が椎骨に起こることは極稀なことであると思っているからです。

 極稀なことである言葉を使うことはあまり適切ではないと思います。

 ですから,患者さんにも私は”ずれ”ているという言葉はほとんど使いません。

 

 では,それらが”ずれ”ではないとしたら何故治るのでしょうか?答えは分かりません。

 解明されていないのです。サブラクセーションとはカイロプラクティック独自の言葉です。

 では私はどのように考えて施術を行っているのでしょう。

 「隣り合わせた関節同士の何らかの異常,不具合」です。

 言い換えれば,関節の機能障害(joint disfunction)です。

 それが関節の固有受容器(センサーみたいなもの)からの神経伝達を阻害し様々な障害を引き起こすと考えています。

 もしくはそればかりではなく筋肉を痛める場合もありますし,靭帯をのばす場合もありますし,退行性変性(加齢現象)等もあります。

 

 関節は二つあるいはそれ以上の骨を連結し固定し支持をし,また梃子の支点として人間に動きを与えます。

 そしてその関節の本来あるべき動きが何らかの影響(外傷であったり,悪姿勢,悪癖であったり)により,損なわれた状態が関節の機能障害です。

 例えば背骨(椎骨)の左右に一対ずつの関節があります。その動きが本来は左右均等であるべきものが,右は10,左は5の動きになった状態です。

 その逆もしかりです。

 

 関節が機能障害を起こすと固有受容器からの神経伝達が阻害され周りの筋に異常な信号が送られます,それにより筋が正常な長さ,テンションを保つことが出来なくなり筋の攣縮が起こります,筋の攣縮が起これば毛細血管が締め付けられ末梢循環不全が起こり,周りの組織の乏血,酸欠状態を引き起こします。

 その結果,老廃物が蓄積し発痛物質が産生され痛みを引き起こします。

 また筋肉に何らかの異常が生じそこから関節にくるということも大いに有り得る事だと考えています。

 ゆえに,問題は背骨(椎骨)の”ずれ”(位置),構造(形)ではなく,正常から逸脱した”機能”が問題なのだと考えております。

 

背骨が曲がってる?

 脊柱は,全24個の椎骨が連なったものです。今まで述べた”ずれ”とは個別のセグメントでの現象です。

 曲がっているという現象は少なくとも2個以上の椎骨が連なって傾いている状態です。

 

 背骨が真っ直ぐな人でも腰痛は起きます。

 曲がった人でも腰痛を経験した事の無い人はたくさんいます。

 曲がっている事が原因ではなく機能が問題なのです。

 

 曲がっていてもそれなりに機能が正常であれば痛みを引き起こしません。

 理想的な真っ直ぐな背骨をしていても何かしらの理由により機能に障害が生じれば痛み,不調を引き起こします。

 

 もちろん曲がった,歪んだ背骨・骨盤が今現在何の障害を起こしてなくとも将来的に問題を引き起こす可能性は充分に有ります。

 しかし機能障害,特にhyper mobirity(過可動性,動き過ぎ)を起こしている部位のほうが将来的な問題いわゆる退行性変性(加齢現象)を起こしやすいと考えております。

 

背骨の曲がり,歪みって治るの?

 また,それら曲がった背骨・骨盤は先天的(生まれ持った)なものである場合も多く見受けられますし,長年の生活環境,クセ,偏り等に起因している場合や分娩時の股関節脱臼,頚椎の歪み等に起因している場合もあります。

 それらは,最近,テレビ等でデモンストレーション的に行われているようには簡単に改善するものではないと思われます。

 

 長年かかって曲がってきているものを強引に真っ直ぐにしようとするとどのようなことが起こるでしょうか?

 木の枝を想像してみて下さい,曲がった木の枝を真っ直ぐにしようとすると枝は折れてしまいます,もちろん人間の骨が折れてしまうということではなく,長年かかって周囲の靭帯,筋肉等軟部組織がそのように適応してきているものが障害を受ける,もしくはバランスを崩してしまいます。

 それにより曲がってはいるが機能はしっかりしていたものが,逆に機能障害を起こしてしまったりします。

 

 長年かかってなってきたものはそれ相応の時間,期間をかけて治すべきです。

 

 一本のテントの支柱を思い浮かべて下さい,支柱を真っ直ぐに支える為に左右のロープがバランスのとれた張力を保ち支えています。

 片方のロープが縮めば支柱は傾きます。

 人間の身体でも同じ事であります,骨,関節を支えているのは靭帯,筋肉であったりします。

 悪癖等により筋肉が縮んだり,伸びたり正常な筋の張力を失うと骨に引っ張りを与え身体は傾きます。

 逆に言うと正常な筋の張力を取り戻せば曲がりも改善されるという可能性もあるわけです。

 しかし,それにはストレッチ,体操等も併用し,それ相応の時間と労力がかかるのではないでしょうか。

 

結果

●背骨も大切だが筋肉も大切です。
(余談ですが,筋肉をコントロール,調整しているのは神経です。色々な刺激を身体の受容器が感知し神経を介して脳に伝達されます,そこで統合され,そして脳からの指令が神経を介し個々の組織(筋肉等)に伝達されます。ゆえに,その人にとって不快な刺激は筋肉を硬直させます。それによって身体に悪影響も及ぼす為,当院ではその方が欲しない事はマイナスだと考えております。)

●背骨がずれるという表現は適切ではない。

●治しているのは「ずれ」ではなく,機能障害である。

●曲がってはいるが機能は正常なものはあえてそれを真っ直ぐにしようとは考えない方が良い。真っ直ぐであっても機能に異常をきたしているものは施術の必要がある。

●何らかの原因により神経の伝達が阻害され筋肉の正常な張力,長さに異常が生じ,骨に引っ張りの力を与え,本来,その人のあるべき骨格のバランスが崩れた状態(元々曲がっている人であってもそれが逸脱した状態)を,問診,視診,触診,各種検査を用いて原因を特定し筋肉・骨を重要視しそれに対してアプローチしております。

●単に曲がっているという"形態"でなく,神経,筋肉,関節の"機能"に主眼をおき施術を行っております。

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