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野球肘に対する手術的治療の実際

昨日の午後は、整形外科リハビリテーション学会主催、横浜南共済病院整形外科、山崎哲也医師の「野球肘に対する手術的治療の実際」の講演を拝聴してまいりました。

野球肘とは、野球をする人が肘が痛くなったら付けられる、症候群のような名称である。
病名ではないが、その病態によって内側部障害、外側部障害、後方部障害などに分類される。

基本的には、保存療法が主体と考えるが、中には手術療法に踏み切らないといけないものもある。

野球肘内側型などと呼ばれる内側部障害は、主に、MCL(内側側副靭帯)の損傷(子供の場合は骨・軟骨障害)であり、通常投球時のMCLへの外反ストレスは最大で34.6Nmかかる。屍体で行った実験では、MCLの破断強度は約32Nmであり、毎回、投球時にはMCLを損傷されるような力が働いているということとなる。

外反ストレスに対する一次制御因子であるMCLが損傷すれば、肘関節の動揺性が生じ、2次的な障害(外側部・後方部障害や変形性関節症など)を惹起させるいわれている。

MCL再建手術では、先日亡くなられた有名なJobe博士のTommy John法がある。

外反ストレスに対する徒手検査はMoving valgus stress testやLate cocking testが有用とのこと。
エコーでもGravity stress testで動揺性の評価ができる。Late cocking肢位での評価となり、2mm以上が異常とされる。
しかし、無症状のプロ野球投手30%にも2mm以上の緩みがあるようで、適応なのか、障害なのか議論されるところである。

山崎Drは、その痛みに対してEnthesopathy(靭帯付着部症)として、ヒアルロン注射を施行し好感触を得ているようだ。

手術適応となるのは、やはりOCD(離断性骨軟骨炎)が多く、手術法としてはドリリング・骨釘移植・モザイクプラスティーがあり、モザイクが一番良いが、それでも悪くなってしまう症例もあり、やはり検診による早期発見が一番である。

以上、今後の診療に役立てて行きたいと思います。

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