外側型野球肘(離断性骨軟骨炎 OCD) Panner病

執筆者:院長 山本幸治

作成日:2022年02月28日

カテゴリ: 野球肩 野球肘

執筆者  山本幸治

 

 

 前回まで内側型野球肘の主要な病態をお伝えしましたので、今回は外側型野球肘について。

 

 

 外側型野球肘というのは、すなわち離断性骨軟骨炎(osteochondritis dissecans、以下OCD)のことになります。

 

 

エコー

 

 

 

 OCDは何らかの理由で軟骨下骨への栄養供給が損なわれ、細胞が壊死したものです。
すなわち骨が壊死していくわけですから、事は重大です。壊死をすることによって最終的には母床から剥がれてしまいます。その剥がれて関節内に落下してしまったものが関節遊離体(いわゆる関節ネズミ)になり、疼痛や機能障害を起こすわけです。最終的には手術をしなくてはならなくなってしまうことも多く、選手生命に関わってくる病気です。

 

 

 野球肘に代表されますが、肘だけに限らず、膝、足首など他の部位にも好発します。
また野球選手だけに限らず、腕をよく使う器械体操やテニス選手などにも多く発生します。

 


 物理的な繰り返される圧縮力(圧迫力)によって引き起こされるとされ、野球肘におけるOCDの場合、“野球肘の成れの果て”なんて表現もされたりしますが、実はOCDの発生は圧縮力の加わるスポーツ選手だけに限った話ではなく、だれにでも起こりうるといわれています。

 

 

 野球であれば投球制限をしても、無理のかからない投球フォームを指導し取得しても発生するときは発生するのです。すなわち発症自体は遺伝的に一種の病気として発生しており、野球選手など腕を多く使うスポーツ選手は繰り返されるストレスによって悪化していくから問題になっているわけです。

 


 OCDは統計的には100人に1~2人(約2%)程度と言われています。
 柏口ら*の少年サッカー選手の肘を調べた研究では、OCDが同様に2%程度見つかったと報告しています。
しかしサッカー選手の場合は、その後、腕を多用するわけではないので、自然と緩解し気が付かないうちに治癒に至り問題にならないわけです。
ですからOCDの一番の治療法は安静(投球中止)ということになるわけです。

 


 またOCDは一種の病気として何の前触れもなく発生するので、検査で早期発見し早期に対応していくことが重要なのです。OCD初期の発見には超音波エコーがレントゲンよりも鋭敏であり、有効であることが分かっています。

 

 

エコー

 

 

 また前述の柏口医師は、今までOCDとされてたものに軟骨下骨折も多く混じっており、病態の違いをしっかりと把握することの必要性も説いておられます。

 

 

 当院でも一か月前に観察したときには何ともなかった子が、一か月後にエコーで遊離体が確認されたなんて子もいました。通常OCDは一か月で遊離するなんてことは考え難く、対診先の整形外科ドクターからも上腕骨小頭の軟骨下骨折との判断をいただいたこともあります。 

 

 

 すなわちこれは障害ではなく外傷になるわけで、治療方針に少なからず違いが出てきます。上腕骨小頭部の障害は全てが全てOCDというわけでもないということですね。

 

 

 また同様に上腕骨小頭部の障害を呈する病気には、Panner病といったものもあります。

 Panner病も上腕骨小頭の無腐性壊死になりますが

、基本的には予後良好です。しかしOCDよりも好発年齢がやや低いことが特徴くらいで、その鑑別は難しいことも多く注意が必要になります。

 

 

 いずれにしてもOCDとは治療方針も異なってまいり的確に状況を把握することが大切になってきます。

 


*柏口新二:少年サッカー選手における離断性骨軟骨炎発生率の調査
(平成22年9月日本整形外科スポーツ医学会)

 

 

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