②五十肩の施術のポイントは血流  駆血療法(RIC)編

執筆者:院長 山本幸治

カテゴリ: 四十肩・五十肩

執筆者  山本幸治

 

 

当院では五十肩には血流が大きく関与していると考えています。

 

 

 

そこで3回に分けて当院での血流を良くする施術を紹介しております。
今回はその2回目、駆血療法です(1回目のスーパーライザー編はこちら)。

 

 

 

当院の駆血療法はMCCを用いております。
MCCとは、Multi Cuff Care(マルチカフケア)の略称で、以下の二つの機能を持つ装置です。
駆血療法(RIC)と低酸素トレーニング(MCT)が行えます。
開発者は整形外科医 福田博司Dr(ふく田整形外科、愛知県)です。

*ふく田整形外科では10数台ものMCC機械が置かれ、毎日、患者さんが所狭しとRICや低酸素トレーニングを行っています。

 

 

 

五十肩

(ふく田整形外科外観)

 

五十肩

(ふく田整形外科リハ室)

 

 

駆血療法(RIC)とは
RIC (Regional & Remote Ischemic Conditioning)

 

腕や脚の血流を一時的に止めたあと開放(駆血と再灌流)することで、その後の血行を改善させます。
専用カフを脚部に巻きつけ加圧。10秒以内にセンサーカフが適正圧を把握し、予め設定した時間内(例;1分・加圧、30秒・除圧、3セット)にRICを行うことで、血行を著しく改善させます。血行不順で発症する様々な症状に効果があります。

 

 

 

五十肩 五十肩

 

 

 

 RIC効果のメカニズム
1)体液性物質の分泌による冠状動脈の拡張作用
2)交換神経緊張による(カテコールアミンの分泌)筋肉内の毛細血管の拡張作用
3)四肢の血流改善による患部の修復作用
4)身体の一部が低酸素状態になると、内因性の防護システムがスイッチオンして、各疾患部位の修復作用が賦活する作用

 

 


駆血(RIC)に関しては、数多くの研究(参照)がなされています。

整形外科領域のみならず、心筋梗塞、腎疾患、脳梗塞等に対して非侵襲的な治療法として簡便で、また安全性も高い方法であるといわれています。
また、疾患の治療以外にも、スポーツの分野でのトレーニング前のウォーミングアップ、運動のできない高齢者やサラリーマン、OL、その他運動をしたい人、運動の苦手な人に対して、交感神経の緊張をもたらすので、運動実施と同様な効果がもたらされ、健康維持向上に有効であるといわれています。
 

 

(参照)
・Gerd Heusch., Hans Erik Bøtker et al; Remote Ischemic Conditioning. J Am Coll Cardiol. 2015 Jan, 65 (2) 177–195
・Niteen Tapuria M.S., F.R.C.S., Yogesh Kumar M.S., M.R.C.S  et al; Remote Ischemic Preconditioning: A Novel Protective Method From Ischemia Reperfusion Injury—A Review. JSR.  2008 Dec, 150(2) 304-330
・Karin Przyklenk., Peter Whittaker et al; Remote Ischemic Preconditioning: Current Knowledge, Unresolved Questions, and Future Priorities. Journal of Cardiovascular Pharmacology and Therapeutics. 2016 dec

 

 


 

 

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